簡単、確実な水合わせでメダカを死なせない!所要時間と具体的方法
いよいよメダカを水槽に入れて飼う段階です。
入手したメダカを飼育容器に入れる訳ですが、飼育水は一日前に水道水を汲み置きしてカルキ(塩素)を飛ばしておきます。
詳しくは「メダカを飼う準備は水、容器、メダカ、餌の順で!」を参考にしてください。
水槽に底砂や水草などを入れておくと、見た目も良いし、バクテリアが繁殖して水質が安定するので、メダカの為にも良いと思います。
既にメダカに害を及ぼさない水生生物を飼っている人は混泳させることになります。
ただし、いきなり飼育容器にメダカを投入するのは乱暴すぎます。
「水合わせ」をせずにメダカを飼育水に投入すると、急激な水温の変化やPHショックなどの水質変化で大切なメダカを死なせてしまうことになりかねません。
メダカを水槽に放す前には、必ず水合わせを施しましょう!
・水合わせが必要な理由
・水合わせの具体的方法
水合わせは、1月後のメダカの生存率が数十パーセントも違ってしまう大切な作業です。
もくじ
水合わせって何?水質悪化に強いメダカにも必要?
水合わせは、これからメダカを飼おうとする水槽の水温や水質にメダカを馴染ませる作業です。
メダカは淡水魚の中でも比較的水質悪化に強く丈夫な魚です。
それゆえ、メダカに水合わせは必要ない・・・という意見がありますが、身体が小さく寿命も短いだけに急激な環境変化は命を落とす原因になりかねません。
例えばメダカが急激な水温の変化で「カゼ」を3日間ひいたとします。
飼育されているメダカの平均寿命を2年で計算すると、ヒトだったら40倍の120日間も風邪をひいていることになります。
たとえ3℃、5℃の水温変化も小さなメダカにとっては大事なのです。
必ず水合わせをしてあげましょう!
メダカの水合わせは水温と水質に慣れさせる
メダカは急激な水温の変化を好みません。
水温が大きく変わればヒトと同じように風邪を引いたり、体調を崩してしまうのは前述したとおりです。
また、水質はPH値だけでなく、各種ミネラルや有機物の含有量や比率にも違いがあります。
最初に水温を次に水質を合わせます。
メダカの水合わせは水温を同じにして水質になじませる2段階作業
水合わせは、
1,水温を合わせます。
2,次に水質に慣れさせる
以上の2段階で行います。
メダカの水合わせのやり方は、下の図を参考にしてください。
上図は、メダカを入れたビニール袋をこれから飼育する水に入れて浮かべた状態です。
ビニール袋の中の水温とこれから飼育する水の温度を同じにするのです。
今まで飼育していた水槽から別の水槽への移動は、メダカをボウル等に入れて浮かべて水温を調節します。
メダカの水合わせをする具体的な方法と時間について
上図で水合わせの概要を把握していただいたら、次は具体的な方法です。
1、ビニール袋(ボウル)に入ったメダカを飼育用の水に30分間~1時間ほど浮かべて水温を合わせます。
2、ビニール袋の水を適量(20~30%の範囲・100㏄位)外に捨て、同量の飼育槽の水をコップなどですくってを入れる。
3、上記の2を10~15分おきぐらいに3~4回繰り返します。
4、飼育水が半分以上になった水にメダカが馴染んだら完了。
5,ビニール袋からメダカのみを飼育槽に放します。(ビニール袋の水ごと入れるのは、感染症の予防などの観点からお勧めしません)
6,飼育槽の水が減った分を補充をする。
以上が水合わせの具体的方法です。
今では水合わせをするために自動で少しずつ飼育水を加える点滴キットも販売されています。
メダカの水合わせを省略するとどうなる?
メダカは比較的強い魚なので、ある程度の水質悪化にも耐えられます。
確かに野生のメダカは、油が浮いているような側溝の水でも泳いでいることがあります。
しかし、ここで大切な事は徐々に水質が悪化するのと、急激に温度や水質が変化するのとは別物だという事です。
よく初めてメダカを飼う人が、飼い始めて一週間でメダカが全滅した・・・などと言うのは、水合わせができていなかったからです。
また、メダカは水合わせをしないからといって熱帯魚のように直ぐに弱って死ぬようなことは有りません。
しかし、弱っていたメダカから徐々に死亡していく恐れは残ります。
また、冒頭に書いたようにPHショックを起こすことも有るのです。
メダカは小さな生物ですが、命は尊いものです。
時間をかけて丁寧に水合わせを行う事が大切な命を守る事に繫がります。
まとめ
メダカの水合わせを簡単にできて失敗しない具体的な方法と、水合わせが必要な理由を書きました。
あなたの参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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[…] どちらも、水合わせが無事に済み、屋外飼育で既に稚魚用の餌を食べています。 […]